地域に密着するグループホームとして

白井一成が創設した社会福祉法人善光会は、これまでにさまざまな施設を作り上げてきました。その中で、グループホームとして作り上げたのが、「フラクタルビレッジ」になります。このフラクタルビレッジは、認知症対応型共同生活解除施設です。生活上の支援をするためのサービスとして作られた施設であり、白井一成が掲げている創造性ということをフルに活用して出来上がった施設であることがいえます。実際に、白井一成が作り上げた社会福祉法人善光会の「サンタフェガーデンヒルズ」と似ている部分が多くみられる施設であります。サンタフェガーデンヒルズよりも規模を小さくまとめ、良さを集約した施設になっているといえるでしょう。

認知症に対応しているとう、非常に大きな特徴があります。これは介護の業界でも、なかなか対応することができない分野ともなっています。それでも、積極的に進めているのが白井一成であり、大きなチャレンジを続けているといえるでしょう。認知症対応ということでは、介護という実務だけではなく、マネジメントも考えていかなければいけません。管理者というところも重要であり、なかなか対応できる施設が少ないということも事実です。その中で、人間らしい生活を送ることができるように、フラクタルビレッジは設計された施設になっています。

地域密着ということも、グループホームを考えるうえで重要でしょう。地域の人々との交流もなければ成り立つことがないからです。気軽に交流ができるようになれば、認知症の面からも地域を支えられるようになっていきます。つまり、社会レベルから変えられるように考えているのです。これは白井一成の理念に基づいている部分といえるでしょう。そうした地域形成のために、ボランティア活動も積極的に行い、清掃活動などもしています。地域と信頼関係を築いていくことも、民間企業として重要な意味を持っているのです。

事業として考えた場合、勢いだけでできることではありません。社会福祉法人善光会では、グループホーム準備室を立ち上げ、どういったサービスが必要なのか、希望されているのかなどをリサーチしています。マーケティングの部分になりますが、これは重要な要素となります。これも白井一成が、民間企業の手法を数多く取り入れ、改革を進めたということが大きいでしょう。だからこそ、グループホームとしても、大いに注目される存在であり評価もされてきているといえるのです。